7月28日(土)に開催された
ミシマカップヨットレースに参戦しました。
ミシマカップは、鹿児島本土と種子島・屋久島の中間に位置する三島村(竹島・黒島・硫黄島)が主催するヨットレースで、台風などの中止をはさんで今年で17回目でした。
これまでは鹿児島市の喜入(きいれ)から硫黄島(いおうじま)までのコースでしたが、昨年度から村営のミシマフェリーが薩摩半島最南端に位置する枕崎に就航したのを記念して、スタート地点が枕崎 に変更になっています。
今回は、
GAiGO を所有する
鹿児島外語学院(GAiGO)を設計した前田氏所有の
LEAD号で参戦しました。前田氏とマスヤマ氏(78歳!)は前日に鹿児島市内の港から枕崎入り。
私は、GAiGO のクルーであるサトウ氏とともに、前日の夜に前田氏の奥様の車で枕崎入りし、そのままヨットで就寝。外はかなり涼しい気候でしたが、船内は暑くてよく眠れませんでした
レースには、県内外から25艇が参加しました。遠くは兵庫県からの参加です。
当日は朝6時にスタートでしたが、リコールがあり、20分後にスタート。
風向きは北からの追い風で、スタート直後からスピンを張る船が多かったのですが、ほぼ無風・・・
スタート地点の朝焼け
薩摩富士とも称される開聞岳
霧と雲で3層の美しい景観
開始2時間後にはリタイヤしてエンジン走行で硫黄島に向かう船が続出
昼前からは風が吹き始め、LEAD号も順調に進みましたが、硫黄島まで3キロ前後のところでタイムアウト。エンジン走行に切り替えて硫黄島に到着しました。
実は種子島カップで優勝経験があるLEAD
スピンで走行
硫黄島の港。酸化鉄の影響で海は赤茶色に染まっています。
ワイルドに切り立った崖が魅力です。
結局この日は風に恵まれず、最終的には8艇がリタイヤ。
タイムリミットの午後3時までにゴールできた艇は1艇もなく、レースはノーコンテストになりました。
湖のように穏やかな海面
2~3艇をライバルとして走行
しかし、それでもこのレースは参加者の誰もが心待ちにしているのです
その理由は、硫黄島の壮観な景色と、何より三島村の村民挙げてのおもてなしです。
このヨットレースは三島村にとって一年の一大行事であり、3島の村民が全員集合して参加者を歓迎してくれます。
とりあえず、到着後は、青年団の方の車で名物の東温泉へ。
眼前に海が広がる屋外のワイルドな天然温泉です。
そして、午後6時からは、歓迎イベントが行われました。
村民が出店するブースで特産品などの食事を楽しみ、その後はバーベキューも振舞われました。
切り立った崖の目の前に設置されている常設ステージでは、まず表彰式が行われました。とは言っても、レースは成立しなかったため、各賞は事前に抽選で決められました
そして、なんとLEAD号はAクラス2位を勝ち取りました
ほかにも、レース艇ではないため普段は賞には無縁だというチームが複数受賞し、ステージ上で大喜び
このユルさもミシマカップの魅力です
表彰式に続いて、アマチュアバンド演奏や、魅惑の種子島のタヒチアンダンス、そしてフィナーレは、三島村の文化として定着したアフリカの打楽器・ジャンベの演奏とアフリカンダンスがあり、夜10時までおおいに盛り上がりました。
このヨットレースは本当に三島村の方々の心のこもった手作りのイベントで、参加者は毎年心から楽しみにしています。こんなに心の温まるヨットレースは、日本中探してもないかもしれません。
残念ながら携帯のバッテリー切れで、肝心の歓迎イベントの写真が手元にありませんが、手に入り次第アップします。